あなたは七つの天界のうちのひとつに行くことになる。あなたがどの天界に行くかは、この地上界にいたときに感情的に表現されていた態度によって決まるのであるとラムサは語りかけている。
さてあなたはどの天界へ行くのだろうか?
第五の天界は、
「楽園」と呼ばれている。
ここは、「黄金の光」と呼ばれるものがあふれ出す最初の天界だ。
あなた方の太陽からの光のようなものを思い浮かべ、それが金色であるところを想像してみなさい。
第5の天界ではこの色がすべてを包み込んでいるが、それにもかかわらず、すべてのものがそれ自体の色の鮮やかさも保っているのだ。
そして、そこには夜がなく、黄金の光だけが存在する。そして、音楽、それもすばらしい音楽が聞こえる。
というのも、あらゆるものを包み込んでいる光が、その色に固有の音色を奏でながら、調和のとれたすばらしいリズムで振動しているからだ。
この調和のとれたリズムが、そこでの「生命の呼吸」であり、それは空気ではない。
したがって、「楽園の天界」に生きる者は、
音と音楽を呼吸し、
光の中で生きているのである。
第五の天界では、
愛を表現し、それを現実化する力を持つことになる。
そして、ある瞬間に望むことは、それが何であろうと、そのとおりに実現するのだ。
魚を愛する釣り人が魚を望めば、目の前に湖が現れるだろう。その湖は彼が愛する背の高い糸杉やポプラに固まれており、彼が愛するそのほかのものもすべてそこにあるのだ。もし秋の湖を愛するのなら、ポプラはシナモンの色になり、糸杉はエメラルドグリーンの深みをそのまま保っている、だろう。そこに腰を下ろして釣り糸を垂れるとき、涼しいそよ風を望むなら、湖面をやさしくなでるそよ風が吹いてくる。この美しい湖の真ん中に、その存在が小さな餌を投げ入れ、釣りたいものを思い浮かべれば、なんと、彼はそれを釣り上げるのだ。そして、彼はその魚を手に取り(それはこの天界の魚と同じようなものである)、それを自分の夢の家に持ち帰って食べるのだ。そうすることが彼に幸せをもたらすからである。彼が幸せになるのは、自分のしたことを彼が愛しているからだ。
そこにいる存在たちは、この場所よりすばらしいところがあるとは想像もできないのだ。だからこそ、そこは「楽園」と呼ばれている。まだ愛を実現し、表現していない者たちがこの天界に到達するのは難しいことである。
第五の天界でしばらく自己を表現していると、
すべてのものを包んでいるこの光の本質は何なのか、また自分はなぜそこにいるに値するのかを、
いずれは問いかけるようになる。
多くの者は、
なぜ自分が楽園にいるに値するのかを問わないが、それは、彼らがそれをただ受け容れてしまうからだ。
だが、最終的には、この光と音楽がどこからやって来るのかを考えるようになる。
そうするとその存在は、ある等質性を持つすばらしい生命力のエネルギーに気づき始める。
光や草花、魚や湖、シナモン色をした秋のポプラの木、これらをつらぬく等質性を持ったエネルギーに気づき始めるのだ。
そして、こういったすべてのものの等質性について熟考し始めるのである。そうすると、別々に切り離されて存在しているものはなく、あらゆるものは一体となってひとつの流れの中にあるのだ、ということが見え始める。
このことが見え始めるとき、
つまり、
表現することによって理解され、
実現されたすべての愛をもとに、すべてのもの、すべての存在がひとつであることについて熟考し始めるとき、その人間は第六の理解の天界へと進むのである。
(ラムサホワイトブックより)