今回はエメラルド・タブレットによく出てくるホアとは一体何なのかカバラの真義に詳しく書かれていたので掲載してみた。
カバラでは、トーチピアラのことをホアと呼んでいる。オカルト学者はしばしば、宇宙意識、つまり、“神”をホアであると言っているが、これは間違いである。
ホアというのは、
単なるシンボルであって、
その性質、
特性上から言って
とても名付けることの出来ないものなのである。
ホアは“全存在”であるから、
限界を設けることも境界をつけることも出来ないのであり、
それは、
それ白身からの
顕現であるとも言えれば、
ホアはまた
”日々の古代”とか
“古代の王”とか
“聖王”とか、
隠蔽の隠蔽とかとも呼ばれる
それ自身の中で
顕現しているとも言えないものである。
ホアはまた、
見いだされるものであり、
見いだされないものでもあると言われている。
ホアは、
顕現の中に見いだされるが、
顕現がなくなると見いだされないのである。
形式も形状も実質もないものであって、
しかもすべての形式、形状、実質の
本質となっているものを
言い表わすにはこれしか方法がなかったのである。
光それ自身は、
その純粋本質においては、
その根源より来たところの
単なる発出であり、
形態であるにすぎないのである。
古代カルデアの神秘の中では、我々がホアとか古代一者とか名付けているものが巨大深淵の中に住む者と考えられていた。
そしてまた、
この巨大深遠は、巨大空虚とも言われ、
そこからすべてのものが出たのであり、
それ自身の中には何もないものであると言われていた。