アメンティーで言葉の魔法を研究始めてから、日常では、否定的なコトバを使わなくなりました。子どもたちとにも、いかに前向きなコトバを使うか、考えるようになりました。

 ありがとうや、いってらっしゃいを心を込めて伝えるようになりました。 それから、部屋が散らかることがなくなりました!すぐに片付くようになっています。
 
 外の景色も違ってみえます。 鳥や草木の存在が以前より鮮明になっています。 そして、迷ったときにもどんどん自分で解決していく力が付いてきているように感じます!

「本当にここは気持ちがいいところだね」
セミの声も聞こえてきた。
季節は夏なのかな。
木にはカブトムシもとまっている。
葉は風にそよぎ、こもれびも美しい。

ピョンタ
『今日はどうする?』


「そうだね。ゴモラのところにいこうか。
コトバはイノチの音だ、
という話を聞きにいこうかな」
「ピョンタは何をキーワードに話を聞いたらいいと思う?」

「コトバのヒビキについて聞いてはどう?」

ピョンタのエネルギーが変わった。


「わかった。聞いてみるね。」
ゴモラの家の前につく。
「こんにちは。今日もコトバの話を聞きにきたよ。
よろいくお願いします。」

ゴモラ
『どうぞ。いらっしゃい』

今日のゴモラのベストの色は赤だ。
「今日は赤だね」


ゴモラ
『今日はコトバにあるイノチの話をしよう』
さっそく話はじめるゴモラ。

子どもたちがまわりで遊んでいる。

『コトバにはイノチがある。
コトバにはヒビキがある。
コトバには振動がある。
コトバの振動、
ふるえはあなたのイノチをふるわす。
コトバにはそもそもそんな力があるんだよ。』

コトバの真の意味を知る必要があるね。
言葉にある魔法を。
コトバの魔法とは、
コトバの威力。
破壊力。
あなたはもっとコトバを理解する必要がある。


「コトバの何を理解する必要があるの?」
コトバの無限性。可能性、創造性
難しい話ではなくて、
子どもでもわかるような話を聞かせてほしい。

『コトバのイノチの話について?』 といって、
ゴモラが語り出す。

ゴモラ
昔昔、コトバを持たない人々は、
感覚の世界で生きていた。
その中のひとりがあるトキ、
ふと気づいた。

自分たちが「ア」や「ウ」や「イ」
という音を使っていることを。
そのうちに、
どんなトキに「ア」を使い、
どんなときに「ウ」を使うのかがわかってきた。

それに気づいた人たちが
「ア」という音と
「ウ」という音を
組み合わせて使うようになってきた。

音を組み合わせて、
コトバを作り出したのだ。
この音とこの音を組み合わせたら、
こんな音になるよ。
ということを初めは感覚も使いながら、
伝え合った。

コトバを組み合わせる遊びは
急速にひろまり、
次第にコトバを中心に
コミュニケーションをとるようになった。

音のヒビキは心地いい。
細胞をふるわせていることを
まだ人々は知っていたのだ。

音の振動によって、
細胞がふるえる。
その振動に合わせて
人々は音楽をかなで、おどった。

それがいつのまにか、
コトバが単なる伝達手段、
道具のようなものだと
認識させるようになったのだ。

本来、コトバにはヒビキがある。
コトバは細胞をふるわせる。
そのふるえ、がイノチそのものなんだよ。


「コトバにヒビキ、震えがあることは、
伝えられそうだよ。
ありがとう。
でも、ふるえがイノチだということを
子どもにどのように話したらいい?」

ゴモラ
『ふるえがイノチとは、
イノチについて理解する必要があるね。
イノチとは、
ふるえのことなんだ。

ふるえ、ヒビキ、波動、振動
ゆれているものはすべてイノチなんだよ。』

「でも、そう考えると、
すべてがイノチだよね。
それを子どもに理解させられるかなあ・・・。」

『すべてにイノチがあることを伝えたらいい。』
「昔の日本人のように、だね。」
「ありがとう。ゴモラ。
これを空大に伝えてみるよ。」


いや、待って!すべてのものが
振動で震えていることをどう伝えたらいい!?」

ゴモラ
『すべてのものは、小さな小さな粒なんだ。
それが集まって、
目に見るものになったり、
光や音になっている。
その粒は常にゆれているんだよ。

その小さな小さな揺れがイノチなんだ。
空大のイノチも揺れているんだよ。』
「ありがとう!今度こそ、これで伝えてみるね。」
握手をして、奥さんや子どもたちにも手をふって家をでる。


ピョンタにも試しに聞いてみた。
「ねえ、ピョンタ、イノチのことを
子どもにどう伝えたらいいと思う?」
私はピョンタにも聞いてみた。

ピョンタ
『イノチにはリズムがあるよね。
躍動する動きがある。
その「動き」のことを
イノチというんじゃない?



小さな小さな粒はいつも動いてる。
だから、
すべてのものにはイノチがある。
重要なのは、
完璧に理解させることではなくて、
君が子どもに語りかけるコトバだよ。

それこそ、
コトバの魔法を信じたらいい。』
ピョンタが頼もしくみえた。

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