私たちが着席すると、或る隊員がエミール師に質問した。
「人は皆病気を治す術を自分のものにすることができましょうか」
「病を治す力は、
物事をその根元にまで遡って見究めるようになれて、
始めて自分のものにすることが出来ます。
不調和が神から来るものではないということが
分かった程度に応じて、
不調和の克服ができるのです。
あなた方の運命を形造る神は、
何も陶工が粘土でも細工するように
外からあなた方を細工するような強者ではなく、
あなた方自身の中と周囲、及び
すべての質料の周囲と中とに在る
強大なる神聖な力であって、
それはあなた方のものであり、
意のままにそれを使うことができます。
このことが悟れなければ、
自分自身に対する自信は出て来ません。
不調和に対する最大の癒しは、
不調和が神から来るものではなく、
神はそのようなものは、
創り給わぬと知ることです。
光や影や色採の波動など、
脳は目から伝えられる波動は
何でもその通りに全部記録するが、
同時にまた内観の働きによって
これらの波動を再生し、
映出する特質を持っています。
そのために私たちは、
目から脳に伝えられた像をもう一遍見ます。
この通りのことをあなた方は
カメラでやっているわけです。
カメラの感光板が露光すると、
感光板は被写体の放出している
波動を受け取って記録する。
こうして記録した像を何時までも残して
見られるようにしようというのであれば、
それを定着しなければならない。
被写体の動きや色が一旦定着によって
記録され再現されると、
今度はそれが記録と定着の時と
同じ周波数で明暗や色採を復元し放出します。
今度はそれが記録と定着の時と
同じ周波数で明暗や色採を復元し放出します。
想念(意)や言葉(口)や行為(身)の
場合もこれと同じです。
脳には撰択技能のある細胞群があって、
それに対応する波動をキャッチして記録する。
人間の体というものは、
脳髄と神経を意識と意志の統制もとにおくべきものである。
病的心で、病の体を癒すことはできない。
(ヒマラヤ聖者生活と探求より)