言葉や動作、想念でさえも
再現できるように細胞を調整することもできます。
これらの波動を再現し
再放射することもできるし、
又これらの形態や対象の 言葉や動作、想念でさえも
再現できるように細胞を調整することもできます。
こういう細胞を通して、
丁度自分自身同様に他の人の想念を支配して、
その人を助けることもできる。
戦争、地震、洪水、火事その他、
人類が代々蒙ってきている一切の災厄が
起るのもこのような細胞の働きのためなのです。
例えば、誰かが何か或る事件の起きるのを見たり、
或は起きていると想像するとしよう。
彼の脳細胞には彼の見た或は想像した
事件に対応する波動が脳細胞に定着し、
それが放送されて他の人の同じ脳細胞に印象され、
それがまた更らに跳ね返って、
遂にはその事が定着して
現実に起きてしまうことになるのです。
しかしそういう事件でも、
その根本原因である想念をすぐに引っ込めて
脳細胞にその波動が
定着、再放送されないようにすれば、
これを避けることが出来ます。
この外、
すべての正しい波動の
創造と放射の源である神の心より出る
想念と行為の波動を
撰択して受け取り、
それを記録定着する細胞群があります。
この神聖なる心、即ち神は、
あらゆる質量に遍満し、神性且つ純粋な
波動を放射している。
だからもし私たちがこの細胞群の
本来の働きを邪魔しなければ、
私たちは神聖なる心から受け取る
波動を
そのまま放射することができるのです。
私たちには『神聖なる心』そのものはないが、
その波動を受け取り、
且つ放射する細胞群はあるのです。
ここで暫く話はとぎれ深い沈黙がやってきた、すると部屋の壁に或る絵が映った。始めの内は止まったままであったが、すぐに動き出し、次の瞬間には、場面が変わり始めた。世界のどこの繁華な商業中心地にもよくあるような場面が次々と写る。それが非常な速さで次々と変わってゆく。尤も有名な場所は、それと確認できるだけの時間的余裕はある。
特に或る場面のごときは、一八九四年十二月に私たちがカルカッタに上陸した情景である。断っておくが、これはキネマ即ち動画の噂を聞くずっと前のことである。その上これらの画像は人間やその他の物体の動きを逐一描き出し、約一分置きに約一時間の間次々と写っていったのである。これらの画像が刻々と移って行く時、エミール師が口を切った。
(ヒマラヤ聖者生活と探求より)