社会生活における磁力について、7つの習慣より
「真北の原則」の影響力
ニーズそのものと同じくらい重要なことは、そのニーズをどう満たすかである。生活の質を高める能力とは、基本的なニーズをどれだけ実現させられるかという能力のことである。
あなたは、今、目を閉じて、
「真北」の方角を指差すことができるだろうか。
セミナーでこの質問をすると、
皆がいろいろな方向を指差し、
目を聞いたときのばらばらの状況に誰もが驚く。
家にいるときなら方角が分かるんので、
容易に北を指差すことができるだろう。
しかし、いったん外に出てしまうと、
よく知っている目印でもない限り
なかなか方角は分からないものである。
どの方角が
「真北」かを知るのは重要なことだろうか。
ほとんどの人は重要なことだと答える。
飛行機でサンフランシスコから
エルサレムに行こうとしても、
方角がわずか一度ずれてしまうと
モスクワに着いてしまうのだ。
「真北」とは何だろうか。
それは意見によって左右されるものだろうか。
それは投票によって決まるものだろうか。
それは民主主義の影響を受けるものだろうか。
そんなことはない。
なぜなら
「真北」は私たちの
生活から全く独立しているものであり
変えることのできない
自然の法則だからだ。
真北がわかれば自分がどこにいて
自分がどの方向に向かっているのか
どうすれば目的地に行けるのかが分かる。
羅針盤もなく、
星も見えず
自分のいるところも
分からなければ
どっちが「真北」なのか
分からない。
人聞社会において、
自然界の
「真北」
と同じくらい強い影響を持っているものが、
生活の質や人間関係に
作用を及ぼしている
「原因と結果の法則」である。
7つの習慣より (ジェームススキナー)