汝の炎を朝の太陽として放射すベし。暗黒を閉め出して日中に生きるベし。智恵の師ら、朝の太陽は、人の子らに対する光と生命なり。
(エメラルド・タブレット)
日の出4時55分となっていたので
4時35分に起きる。
すでに空は白んでいる。
曇り空の中で、月がまだ輝いていた。
すでに暗闇から明けてはいるが
まだ雲に覆われて、いま、目覚めつつある状態。
鳥の声が響いている。
数羽の鳥が鳴いている。
飛ぶ羽音さえ聞こえるくらいに
まだ静寂に包まれている。
息をするのを忘れるくらいに、
まだ眠りの中にいる感覚だ。
山々、木々が少しずつ息をしミイヅが生まれているのを感じる。
素足で土を感じてみる。
まだ湿って冷たいが、
草や土、水…そして虫まで
この足元でさまざまな感触が蠢いている。
スリッパを履いて少し歩いてみる。
時間とともに、雲の透明度が増し、
ヒカリが浸透しているのが
見えてくる。
その光で雲の白と空の青の色が分かれていく。
緑もはっきりとし、花の色が目に入ってくる。
イノチが動いている。
光には力があり、自然が秘めていた色を浮きあがらせていく。
遠くの鳥の響き、山々から放たれるミイヅが肌に浸透していく。
空間全体のマが體で、このマに、まるでヒフがあるように染みわたっている。
空気、エーテル、宇宙微粒子、名を変えスガタを変え、このマに充満している。
ただ、満たされた「マ」
ひとつの意識、大いなる意識がある。
ふと、「誰が歩いているのだろう?」と思う。
地球が歩いている。いや、宇宙が歩いている。いや、ひとつの意識が歩いている。
ただそれだけ。すべてつながっている、ひとつのイノチ、意識があった。
曇り空で太陽のスガタはないが、その光は空を、地球を、空間を照らし、
眠っていたイノチを起こしてゆく。光が増すごとに意識は明確になっていく。
朝の仕事の後、外に出てみる。
雲の中に朝の太陽を感じる。
「朝の太陽にご挨拶申し上げます」と、いうと暫くして雲の合間から
太陽がスガタを顕した。
眩い光と共に、熱を強く感じる。
ヒの熱。このぬくもり、ヒカリの中にイノチの力を感じる。
太陽の焦点を見ているが遍くこのヒと光は放たれている。
すべては彼女の胎の内なのだ。このマも
遠心力と求心力のように。
求心力としての太陽を見ているが、
遠心力としてその光は太陽のマに充満している。
胸の内に自らの焦点もはっきりとしてくる。
ホアが自らを体験している。その象徴として太陽がある。
大いなる體、宇宙脳がある。
大いなる意識がある。
水を飲む。
コップのように私という個、身体は器。
すべてあるものものを体験するための。
ひとつの意識が、自らを体験している。
意識的に体験している意識がある。