「約束・予約・スケジュール・目標・活動」の
自分の人生をどう生きていくかといったことを表わす
「ビジョン・価値観・原則・ミッション・良心・方向性」のことである。
時計と羅針盤との聞にギャップがあること
(自分がやっていることが、
自分の重要事項に役立っていないこと)を強く感じたときに葛藤は生じる。
なかには、
そのギャップが強烈な痛みとなって返ってくる人もいる。
このタイプの人は、自分が言ったことが実行できず、
他人や状況によってコントロールされたり時間を取られたりしていると感じている。
常緊急事態や危機に反応し、
つまらないことに振り因されている。
つまり、
火を消す作業だけに時間を費やし
(その場でしなければならない最低限のことしかしないで)、
自分の本当の実力を発揮するという大切な作業
に時間をかけることがないのだ。
ただ流されるまま生きているといっていいだろう。
ギャップをなんとなく不快に思っている人もいる。
そのような人は、
自分がすべきことや、
したいことができていない。
そして、していないことだけに気を取られ、
していることに集中できないというジレンマに立たされる。
また、ギャップに空しさを覚える人もいる。
「仕事上の成功」や
「経済的な繁栄」のみで
自分の幸福を判断していて、
自分が成しとげた「成功」が
思ったほどの満足をもたらさなかったことで初めて、
自分,の愚かさに気づく人たちである。
大変な努力を重ねて
「成功のはしご」を
一段一段(資格を取り、
深夜の仕事をこなし、
昇進を重ね)登り詰めたのだが、
結局そのはしごが間違った壁に
かかっていたことを知るだけに終わる。
登ることだけに熱中するあまり、
人間関係を損ない、
豊かな生活を失ってしまったのである。
一番上まで登る競争をしている問、
自分にとって最も大切なことに
時間を費やさなかったのだ。
ギャップによって方向性を見失い、
混乱してしまう人もいる。
このタイプの人は、
何が「重要事項」なのか分かっていない。
一つの活動からもう一つの活動へと
機械的に進んでいるだけなの、だ。
人生そのものが機械的になっており、
そんな人生を歩む意昧があるのか疑問に思うことさえある。
ギャップを感じることによって生活のバランスが取れていないことが分かっても、生き方を変える自信が持てない人もいる。あるいは、変えるにはあまりに大きな犠牲を払うことになると感じている人もいる。つまり、変革するのを恐れているのだが、それも十分理解できる。
なぜなら、
従来どおりにバランスが取れていないままで生きたほうがよほど楽だからだ。
7つの習慣最優先事項より