ときにはゆっくりと
川の流れを見に行ってごらん
ただ眺めるんだ。
川は、自分のまわりで何が起こっていようとおかまいなしだ。
川は毎瞬毎瞬とどまることなく
子どもたちが川遊びしていようが、
おかまいなし。
何事もないかのように穏やかに
海へ流れ行く。
それはときにはゆっくりと
ときにはサラサラと
ときには激しく
源の深淵さを示しながら流れてゆく。
そして、
流れの中で起きていることに流れを留めたりはしない。
ためらわずにスルリと 川は流れてゆく。
それは、
自らの源流に主流を合わせたままだ。
それは、
いかなる事があろうともその源流から外れない
何ものも川に手出しすることはできない。
誰も川の流れを誘惑することはできない。
流れの中で何が起ころうと
川は流れであり続ける。
その流れに従順に
川は流れ休むことなく流れてゆく。
それは、
流れの途中で起こっていることに気分を害することはない。
それをスルリと流れ 迷わずに
流れてゆく 。