暗い空間の部屋に
私の姿はと言うと・・・あっ、浮いている。
心地は悪くないので
また正面に視線を戻すと
リアルなおじさんの顔がそこにある。
赤毛で、天然カールにヒゲもある。
四角顔でふっくらしている。
目も少し赤茶色い感じで、顔に対しては小さい方かも。
あっ、笑った。
おじさんがわらった。
でも声は聞こえない。
体も首から下が透けていて見えない。
顔しか見えない。
だけど、悪い人のような感じはないので
彼が何を言おうとしているのか
そのまま意識を合わせることにした。
「え?なに?」
ごらん。
ほら!
無限に生み出せる!!
後を追えないほどの
「都市」や「町」や
「どう使うのか分からない道具?」
みたいなものまでポンポンと光が出て幾何学から形になって
そのまま地球で使えそうなリアルさを持つ物質になる。
あはははは!
すごいだろう!
これが「8」の力だ。
そして、これは全てお前の中にある
お前が生み出しているものだ。
「いやいや、こんなの自分じゃ思いつけないし」
いいや、出来る。
それがあなた達が持つ本来の力だ。
お前はそれを受け入れるのが怖いのだ。
こんなにも愉快なのに
どうしてお前がこれを怖がるのかが
私には分かららないね。
「怖い。うん、そうだね、ちょっと怖い。
それに設計方法とか分からないし」
いいや、もうあるのだ。
あるものを引っ張るだけでいいのだ。
原初の光に映し出し、
そこからあらゆる機関に情報が伝達され
具象化されていく。
現にお前は昨日
夢で完成した曲を聞いたはずだ。
あれも既にあるもの。
お前は思い出したのだから
それを引っ張るだけだ。
あぁ、
それには少し6の光の道と7の空間が狭いな。
広げなさい。
「どうやって?」
求めよさらば与えられんだ。大広間へ降りると
空を旋回する人が見える。
つづき