アメンティーの死のホール
生命の華の上で解放していると、
ホアの音を体験したいと
ホアに語りかけていた。
そしていつの間にか寝ていた。
気づいたら、
ホーの音とともに身体が
宙に浮き始めていた。
ホーの響きと共に、
身体の中心から柱が立ち上がり、
上へ上へと伸びていく。
息をしていないのに、
その音はずっと発せられ、
柱はどんどん上へ伸び、
柱と共に身体も上昇していく。
そして天井まで来ると、
肉体から恐れが出てきた。
それが今の身体の意識の限界点だった。
肉体の中から、
枠の外、
家の外、
形のない空間にでていくことへの恐れがあった。
ホーの音と共に立ち上がった柱の空洞は、
よく見ると細かな円が重なって成り立っている。
ホが輪を生み出しているのか…。
それが無数に繋がり、
一つの流れ、柱のように見える。
ホの音と
「存在する主体」が自分自身である
アの音は繋がって
一つの音のようにも聞こえてくる。