さて空は、
この小さな存在に話しかけていった。
「こんにちは。私は自分の真ん中に
あなたが存在するようになるのを
待ち望んできた。
あなたが現れたことが嬉しい。
私を使って、
自分でやってみたいことを
何でも創りだしてほしい。
私はもう一人ではない。
あなたが私とともにいる。
さあ、行って、
自分が喜ぶものを何でも創りなさい。」
あなたがたが小さな存在達だったとき、
両親があなた方にそう言ったら、
あなたがたは叱られた。
そう、あなたは家の周囲を走り回り、
外を駆け巡り、
やりたいことをすべてやってから、
家に戻ってきた。
そして、それは彼らの思っていたことでは
なかったということに気がついた。
あなたがたのうちの何人がそれを
思い出せるだろうか?
唯一の違いは、
この親は何も制限をしなかったことだ。
成長し拡大するという許可があるだけだった。
さて、あなたが考えていることを想像してみよう。
「さぁー行きなさい。
そして私を使い、
あなたが望むことをなんでもやりなさい。」
この空には時間というものがないことを
理解しなさい。
そして、
もし時間というものがなければ、
距離もない。
さらに、距離がなければ、
空間もない。
だから、あなたはここで考え始める。
「よし、私はここ走って越えてみよう。
これは面白そうだ」
するとあなたがそこを走った瞬間に
あなたはスタート地点に戻っている。
なぜなら「ここ」とは
空の中での「あそこ」だからだ。
何人が理解した?
時間というものがなければ
「向こう」
というものも存在しない。
スタート地点が
すべての場所なのだ。
それから、
あなたは少し憂鬱になって
「やれやれ、今度はここを降りてみよう」という。
しかし、空にとっての「降りる」
とはどういうことだろうか?
そして、
あなたはここを降りてゆき
「ほほう」という。
しかし、
あなたの降りていると
知覚した瞬間に、
あなたは本当は
スタートした場所に戻っている。
なぜなら、
空の中では
時間がないのだから、
どこも同じなのだ。
何人が理解しているだろうか?
この方法は
空のあらゆる場所にいるのに、
決してどこにも行けなかったのだ。
一体何10億年の間、
その存在達が親がそうあるべきと決めた
全てになるように努力しながら、
そこに留まっていなければならなかったのかを
我々はこの反射から
推測する事しか出来ない。
なぜなら「すべて」とは、
間違いなく、
ひとつの
新しい理解のためにあるからだ。
この意識が、
それ自身を投射している
すべてのところに、
それはすでに存在している。
そのためにそれは
決して外には行けなかった。
その後、ある日、金曜日としよう。
その存在はそこに座っているときに、
自分自身について思いめぐらしてみた。
それをやってみせてほしい。
さあ、それは、
それ自身に思いを巡らせたのだ。
素晴らしい。
あなたが自分自身について
思いを巡らしている時は、
いつも進化している。
その存在は自分の全てを
それ自身の内側に投影させた。
そして、それは投影した瞬間に、
このような
思い巡らしの点が創造された。
両手を祈りの時の位置に持っていき、
次に両手を
ほんのわずかだけ離してみてほしい。
これは、
その小さな点が自分自身の内側に、
自分自身を投影させたことを
示している。
それが自分自身の内側に
投影した瞬間に、
それがどのように、
別れたのか、
あなたには見えるだろうか?
何人が見えているだろうか?
それをやって戻ってきた瞬間に。
それは一つではなく、
二つになっていた。
(ラムサの科学より)