君は既成のある型に自分自身を当て嵌(は)めようと、
実在とはかくあるべきだと
自分で一つの像を造り上げてしまい、
御丁寧にもそれに合わして
自分自身を形成して行き、
結局実質、
すなわち〔神・神我〕自信を失ってしまっているのだ。
自分を
ニセモノの
美徳から解き放つことだ。
そうすれば君はこれまでの蒙(もう)
〔無智〕を開かれるであろう。
そのためには
自分のもろもろの想念や動機や、
私が今君に話していることへの
君の反応などを
よく見分けなければならない。
そうすれば、
無智とは学習欠如ではなく、
価値の混乱と
葛藤であることが分かるであろう。
(解脱の真理より)