三番目の扉は自尊心だ


これは,
自分ひとりで
ものをやることを
覚える結果としての
その子供の
満足感と関係している

ものをやったり,探険したり,
作ったり
何を覚えるにつけ…・

たとえば彼が「パパ」
という言葉を覚えたとする

そうすると彼は一日中
「パパ,パパ」と言い続ける


その言葉を使うためには
ただひとつの
機会ものがさない

子供が歩くのを覚えはじめると
彼は一日中がんばっている


彼は何度も転ぶ
つまずく
痛い思いをする
だが,また彼は立ち上がる




それが
「自分だって何かできるんだ!

自分だって歩けるんだ!
自分だってしゃべれるんだ!

こっちからあっちへ
物を動かせるんだ

というひとつの
プライドを与えてくれるからだ


親たちは気が気じゃない

その子供が邪魔で
しょうがないからだ

その子はいろいろな
物を動かしはじめる
親たちには理解できない

なんで?

なんのために?

「どうしてあなたは
その本をあそこから持って来たの?」

その子は全然
その本に興味なんかない!

それは彼にとっては
全部ナンセンスだ


彼にはなんで
あなた方が年がら年中
こんなものを見てばかりいる
のかわからない


「あんなものの中に何を探しているの?」-


だが彼の興味はまた違う
彼は物を動かせるのだ

子供は動物を殺しはじめる
蟻が一匹いる
と、たちまち彼はその上に
飛び乗ってそれを殺してしまう


自分だって何かができる!
彼はやるということを楽しんでいるのだ


彼はひどく
破壊的になることもできる

もし時計を見つけようものなら
彼はそれを開けるに違いない

彼はその中に
何がはいっているのかを知りたがる

彼はひとりの探険家に,
ひとりの探求者になる
彼はいろいろなことを
やるのが楽しくてしょうがない

たぜならば
それが彼の自我に
第三の扉を与えてくれるからだ
彼は大得意だ


自分にもできるんだ!
歌が歌えるようになる一一
そうすると,彼は
その歌を誰かれかまわず歌って聞かせようとする


誰かお客さんがやって来ると
彼はそこに顔を出していて
 誰かが彼にその歌を
歌えるようなきっかけを与えてくれないかと


待ち構えている
あるいはまた
踊りを踊れたり
物真似ができたり何でもい\,、


それが何であれ
彼は自分がただの無力じゃない
自分にだって
何かができる
ということを見せたくてしかたがない



こういう“所作(doing)が自我を持ち込んでくる






《ラジニーシ般若心経より》

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