陰と陽
太陽と月
好きと嫌い
生と死
これらはみな
磁石の両極のように
一つのものが相対立する
二つの極に分裂し
一方では
極の統一を回復しようと努める
性質をもつ。
“➕極”と“➖極”が出会うとき
電球の明かりは付く
それは
反対どうしのものが出会って
もう反対ではなくなるとき
プラス極がマイナス極の中に
マイナス局がプラス極の中に
それぞれがお互いの中にはいり込み
お互いの中に
溶かし解されゆくとき
電球の明かりは付く
そこには光の輝きが在る
光というのは
プラスとマイナスの出会いなのだ。
それはプラスを超えている
それはマイナスを超えている
だがそれは
マイナスと同じではない
それはプラスと同じではない
それは二つとない
ひとつなのだ
それは
プラス極もマイナス極をも
超えている