われ闇の角度と混沌とを通して秩序の造られいるを見たり。われ秩序より発しいる光を見、光の声を聞きぬ。われ、秩序と光を発出しいる大深淵の炎を見たり。混乱より秩序の発しいるを見たり。光が生命を発しいるを見たり。 (エメラルドタブレット)
慣性と呼ぶ一つの法則がある。
引力は実は、
慣性法則の一表現なのである。
秩序も混乱も
普遍的なこの慣性法則の影響を受けているものだから、
この両者は、
同性のものと反対性のものとの
共通の中心点の方へと
引っぱられるのである。
ここでは秩序づけられたものが
一緒に集って渦となったのだと言っておこう。
そのまわりには、本当の暗黒ではない薄暗い光る闇であって光とは反体制のものが集まる。
これは不秩序のものであるが、
秩序に対しての不秩序、
混乱なのであって、
不秩序それ自身としては、
それら自体の中で秩序性をもっているのである。
これら二つのものは、分離し、両対極となっているが、
両者ともホア、古代の一者なのである。
これが総ての表われ、顕現の背後にある原因のキーシンボル(鍵となる象徴)なのである。あなた自身の存在や諸世界や、
我々が神々と呼ぶところのものの背後には
相対する両極の調和といったものが存するのである。
あなたが空虚の秘密を学ぶと永遠の秘密を学んだことになるのである。
“宇宙卵”をもたらしたところのものが神〈天界)卵の最初の形成なのである。神卵の形成とは、ホアの形成だったのである。秩序が不秩序を圧迫しはじめて、一つのものが二つとなったのである。
秩序と調和的でない不秩序(混乱)は一者の一部なのであり、それはそれで別の秩序性をもっているのであって、相互に反発し合っているのである。
ホアの界では、光も存在しなければ、闇も存在しないのであって、ただ純たる神的エッセンス(精髄)のみが存するのである。これが総てのもの、神の総ての部分に充満したのである。
今まで存した総てのもの、これから存するすべてのものは全部この中に包まれているのである。